介護リフォームのポイント@

≪ 介護リフォームのポイント@ ≫

介護本人に合わせたリフォームを!

良いリフォームをする重要なポイントは、高齢者の身体状況を理解することです。
現在の身体機能だけでなく、将来のことも考慮して介護リフォームを計画が大切です。
また、残存した能力を活かすことは、身体機能の低下を防ぐだけでなく、
自立しようという意欲を高める上でも、精神的に良い効果を与えることになります。
ここに高齢者の身体状況の一部を紹介しますが、人によってそれぞれ違いますので、
医療・保健・福祉の関係者、建築関係者の意見を参考に、その人にあったやり方で、
介護リフォームをすすめましょう。

≪ 身体状況に合わせた設計ポイント!≫

加齢による自然障害!

【身体機能の低下】
 ・骨がもろくなり、骨折しやすい。
 ・動作の反応時間が長くなり、敏捷性が低下する。
 ・脚力等の低下により歩幅が狭くなり、すり足歩行になる。

【感覚的機能の低下 】
 ・平衡感覚が低下し、転倒しやすい。
 ・五感(視覚、聴覚、臭覚、触覚、味覚)の低下。
 ・温冷感知能力が鈍る。

【生理的機能の低下】
 ・睡眠時間が短く、目を覚ましやすい。
 ・腎機能低下による排尿困難、失禁、頻尿。

【 心理的、精神的機能の低下】
 ・物忘れが多い。
 ・リタイア、配偶者との死別等で孤独感が強い。
 ・過去への愛着が強く、新しいものへの適応に時間がかかる。

【日常生活の構造の変化】
 ・余暇時間がある。
 ・住居内滞在時間が長い。
 ・社会的行動範囲が縮小する。

◆対策
 ・加齢とともに身体機能が低下するので、
  段差をつくらないようにし、必要箇所に手すりを取り付けましょう。
 ・五感が低下するので、聴覚障害、視覚障害にも配慮しましょう。
 ・急激な温度変化に対応できないので、
  住宅内の温度が一定になるよう考えましょう。
 ・新しいものへの適応には時間が掛かりますので、
  慣れ親しんだ家具等を、建築に生かすように工夫しましょう。

車椅子を使用

【自力で車いすを使用】
 ・両下肢マヒ又は片マヒ等で自分で車いすを操作し、使用可能であるが、
  高い所のものが見えにくく届かない。

【介助により車いすを使用】
 ・運動マヒの程度や感覚障害などで車いすを操作できない。

【重度の介助が必要】
 ・身体障害のため、寝たきり状態、重度の介助が必要。

◆対策
 ・段差や階段は乗り越えられないので、スロープ、段差解消リフト、
  場合によっては、エレベーターを設置しましょう。
 ・車いすのスペースが必要となるので、廊下や出入口を広めにしましょう。

耳が不自由!

【音が聞こえにくい!(聞こえない)】
 ・危険がわかりにくい。
 ・音声言語による会話が難しい。
 ・大きなきな音をたてても気付きにくい。
 ・音が聞こえにくいため、視覚による情報を求め、目が疲れやすい。

◆対策
 ・音が聞こえにくいので、光や振動で危険を知らせる工夫が必要です。
 ・目をよく使うので、壁の色は目の疲れにくいもの、照明は明るくて、
  やさしいものにしましょう。

≪ 介護リフォームの進め方!≫

人集め!情報集め!

バリアフリーリフォームを進めるには、様々な情報を入手する必要があります。
なぜなら、住宅に住む人の構成、体格、健康状態など生活パターンは、
千差万別ですから、それらの情報を入手する一番の方法は、自分で調べるよりも、
専門家に相談することです。

≪ バリアフリーリフォームに関する専門家とは? ≫

社会福祉関係-----社会福祉士など
医療・保健関係---医師、保健婦、作業療法士 理学療法士など
建築関係---------建築士、大工など

計画の進め方!

バリアフリーリフォーム計画にあたっては、
次の4つのポイントを把握することが重要です。
また、将来の姿を想定して計画を進める必要があります。

1. 身体状況の把握-----健康状態、障害の有無、身体機能の低下
2. 住宅の状態の把握---住宅の形態、構造、リフォームの希望箇所、老朽度
3. 家族状況の把握-----家族構成、介助の体制
4. 経済状況の把握-----費用負担、リフォームの決定権、公的助成制度の活用

いざ、着工!

綿密に立てた計画も、そのとおり工事されなければ意味がありません。
工事の施工業者の選定にあたっては、介護リフォームの「実績のある」施工業者を、
選ぶこと、そして既存の住宅を建てた施工業者であれば、住宅の中のことについても、
熟知しているので、さらによいでしょう。

大事な工事ですから、「早い」とか「安い」とかだけで決めてしまっては、
後々、トラブルの原因にもなりかねません。
できれば、実際に施工した住宅を事前に見せてもらうことをおすすめします。
施工業者には、工事内容について充分に熟知した上で、取り掛かってもらう
必要があります。
じっくりとこちらの要望を聞いてくれる業者であれば、希望に添った工事を、
してくれることでしょう。

契約にあたっては、工事代金や工期だけでなく、どういう工事を行うかを、
明確にしておく必要があります。
特にリフォームについては、図面はおろか、契約書すら交わさない場合があり、
後でよくトラブルの原因となっていますので、必ず契約書を交わし、工事内容を
図面や書類で残しておいて下さい。

着工してからも、手すりの取り付け位置や、車いすの通過が可能か、介護スペースは、
確保されているか、など、重要な部分については、その都度、実際に試しながら、
工事を進めると良いでしょう。

このように住宅の介護リフォームにあたっては、専門的な知識が要求されたり、
場合によっては、法律的な問題も出てくる可能性があります。
計画の段階から、建築士に相談することが賢明でしょう。

完成にあたって!

工事中に実際に試して「大丈夫!」と思っていても、完成して生活を始めて見ると、
以外に不都合があったりします。
病院でのリハビリ中は出来たことが、自宅では出来なかったりと、後で気がつくことが
よくあるからです。
もう一度工事箇所を見直し、問題がある場合には、直ぐに専門家に相談しましょう。
手直しの場合、新たな費用負発生もあり得ますので、事前にその確認を、お忘れなく!