介護リフォームのポイントA

≪ 場所別、リフォームプランの10ポイント! ≫

外出したくなるアプローチ!

高齢者に対応するための介護リフォームの場合、住む人の身体状態によって、
設備や器具の取り付け位置が違うため、具体的な取り付け寸法などは、
専門家(医療・保健関係者、建築関係者など)と、よく相談して決めましょう。

「加齢への対応」をすることはもちろん、健康を保持のため「事故予防」を含めた、
介護リフォームをすることが、安全かつ豊かな住まいづくりにつながります。
また、自立する心や力を喪失させるような過剰設備は、本人にとっては、
むしろ生活の改悪となるかもしれませんので、住む人にとって必要な機能は、
何なのかをよく検討しましょう。

◆ 手すりを設ける場合は、使いやすい高さで取り付ける。
 ・耐候性のある材料を使う。
 ・木やビニール等の素材を利用した手すりは、冬場でもあまり冷たく感じない。

◆ アプローチは暗いと危ないので、照明設備を設置する。
 ・外灯と足元灯を設置する。
 ・照明にはタイマー式、人感式がある。

◆ 屋根(ポーチ)を設置する。
 ・車いすの乗り換え、傘差し、雪よけ等に便利。

◆ 外出する時に、車椅子や杖が、じゃまになる障害を取り除く。
 ・敷石、集水枡、グレーチング、階段等に注意する。
 ・雪が降っても外出できるよう、融雪装置の設置、除雪のしやすさを考慮する。
 ・車椅子が滑りにくい仕上げにする。

◆ 傾斜路を設ける場合は、勾配を1/15以下とする。
 ・高低差があるときは、段差解消機を使う方法もある。
 ・玄関からだけでなく、居間や寝室からスロープを付ける方法もある。

出入りしやすい玄関!

◆ 車いすを置くスペースを確保する。

◆ 靴は、低い位置では取り出しにくいので、使いやすい高さとする。
 ・靴棚を手すり代わりに使うこともできる。

◆ 上がりかまち部分には、手すりを取り付ける。
 ・ベンチを取り付けると、靴の着脱がしやすい。
 ・踏み台を設けるだけでも、かなり昇降がしやすくなる。
 ・車いすには、段差解消機が有効である。

◆ 玄関戸の金具(取っ手、引き手、錠等)は使いやすいものとする。
 ・この分野は、様々な既製品があるので、情報をより多く集める。
 ・玄関戸を開き戸とする場合は、戸の前後に十分なスペースが必要。

◆ 玄関は暗いと危ないので、照明設備を設置する。
 ・足元がはっきりと見えるように足元灯(フットライト)を設置する。
 ・スイッチは、使いやすい場所に設置する。

自由に動ける、廊下!

◆ 出入口戸は、引き戸が望ましい。
 ・引き戸には、引き残し部分(10cm程)をとる。
 ・開き戸を設ける場合は、通行のじゃまとならないよう配慮が必要。

◆ 出入口の取っ手は、握りやすい(使いやすい)ものとする。
 ・既存の握り玉をレバー式に簡単に変えるものがある。

◆ 住居内で車いすを使用する場合は、大きめの幅木(キックプレート)を
  設置する。


◆ 自宅内で車いすを使用する場合は、廊下幅は、車いすが通れるだけでなく、
  曲がり角も通過できるか確認する。

   幅が確保できない時は、構造上主要でない壁や柱を撤去する方法もある。

◆ 各室出入口の段差を解消する。
 ・くさび形のスロープを設置する(簡単、安価、見た目は良くない)
 ・床全体をかさ上げする(高価、見た目、使い勝手ともに良い)

安全で安心な階段!

◆ 階段の登りはじめ、終わりに足元灯を設置する。
 ・人感式のものや、非常時(停電前)につくものもある。

◆ 階段の踏み面には、ノンスリップを設ける。
 ・滑りにくく、つまづきにくい床材を使用する。

◆ 手すりを設置する時は、高さ、握り方、利き手に注意し、実際に歩いて
  調整するとよい。

 ・手すりは連続して設置し、端は衣服が引っかからないように、下か壁側に折り曲げる。
 ・階段に片側だけ手すりを設置する場合は、降りるときの利き手側に設置する。

◆ 踊り場を設けることで、足を踏み外した時、途中で止まるので、大きな
  事故を防ぎます。

気持ちのよいトイレ!

◆ トイレは、身体状況によって必要な機能が左右されますので、
  専門家の意見を取り入れて、判断する方が良いでしょう。

   また、高齢者、障害者等は動作に時間がかかるため、
   出来るだけ快適な空間として下さい。

◆ 手すりは水平、垂直方向に設置する。
  (身体状況に合わせて位置を決定する)

◆ 非常時に通報できるブザーを設置する。
 ・ 押すスイッチと引くスイッチがあるものを設置する。
 ・ 倒れたときでも使える位置に設置する。

◆ 腰掛け便器とし、使いやすい高さとする。
 ・ 暖房便座、温水洗浄式便器が良い。(コンセント等を配慮する)
 ・ 便器の高さは普通より高いものの方(40〜42cm程度)が、
   立ち座りしやすいようですが、小さいお子さんがいる場合は注意して下さい。
 ・ 紙巻きは、実際に使いやすい位置にして、片手で紙が切れるタイプのものが良い。

◆ 冬期間に暖房機器を設置できると良い。
 ・ 脱臭できるタイプのものもある。

◆ 床は濡れても滑りにくく、掃除のしやすい仕上げとする。

◆ 手洗いは、水洗タンクに付いたものでなく、独立したものの方が
  使いやすいでしょう。

  ( 便器に座ったまま使えるとなお良い!)

◆ 戸は、引き戸か、外開き戸とし、外から開錠できるようにする。

◆ 車いすで自立した人、又は介助を必要とする場合は広めのトイレとする。

清潔な洗面所・脱衣室!

◆ 着脱衣のための十分な広さを確保する。
 ・ 湯上がりや、着脱衣の時に腰掛けられるいすがあると便利。

◆ 他の部屋と極端な温度差ができないように暖房器具を設置できると良い。

◆ 非常時に通報できるブザーを設置する。
 ・ 押すスイッチと引くスイッチがあるものを設置する。
 ・ 倒れたときでも使える位置に設置する。

◆ 鏡は、誰にでも使いやすいよう、大型のものを低い位置から取り付ける。

◆ 床は素足で触れるので、滑りにくく、水にも強く、肌触りの良い材料選ぶ。

◆ 洗面台は、洗髪できるタイプのものがよい。
 ・ 車いすや、いすに座って使用できるよう、
   カウンター式で、下部に空スペースがあるものが良い。
 ・ 水洗金具は安全に湯温調節できるものが良い。

心からリラックスできる浴室!

浴室は、家庭内でも最も事故の起こりやすい場所の一つです。
また、身体状況によっては必要な機能が違うので、専門家の意見を良く聞くことです。

◆ 非常時に通報できるブザーを設置する。
 ・ 押すスイッチと引くスイッチがあるものを設置する。
 ・ 倒れたときでも使える位置に設置する。

◆ 移動、入浴、姿勢保持のための手すりは、使いやすい位置に設置する。
 ・ つかみやすい太さの手すりを選ぶ。

◆ 安全に出入りできるように、引き戸、又は折れ戸とする。

◆ 水洗金具は安全に湯温調節できるものが良い。
 ・ 実際に使いやすいかどうか、位置、操作性を体験してみると良い。

◆ 入浴に関しての機器は数多くあるので、情報を集め必要なものを選択する。

◆ 浴室は、段差の付いていることが多いが、できるだけ段差を無なくした方が
  望ましい。

 ・ 洗い場にスノコ等を敷いて高さを調節する。
  (簡単、安価、分割できるものだと掃除がしやすい。)
 ・ 介助を必要とする時は広さが必要なので、改築時には充分に考慮する必要がある。

心身ともに休養、安眠できる寝室!

◆ 照明や暖房器具は、ベッドから操作できるリモコン式が良い。
 ・ 非常通報できるブザーがあると安心である。

◆ 立ち座りや移動のための手すりを検討する。

◆ 緊急時の避難のため、テラス窓を設置する。
 ・ テラス窓から屋外に出られるように、スロープを設置すると、便利である。

◆ 布団よりベッドの方が起きあがりに便利で、介護がしやすく、車いすに
  移乗しやすい、布団の上げ下ろしをしなくて良いなどの利点がある。

 ・ ベッドには、リクライニングや、上下昇降機能が付いたものがある。

◆ 便所や浴室を新たに設ける場合は、寝室のそばに配置する。
   そうでない場合は、簡易トイレなども検討する。

◆ 部屋の広さだけでなく、収納についても十分なゆとりが必要である。

家族の団欒空間、居間・食堂!

◆ 照明は、できるだけ均一になるようにする。
 ・ 部屋全体の採光、通風、換気、眺望に注意する。

◆ ソファーは、少々堅めのものの方が、疲れにくく、立ち上がりやすい。

◆ 濡れても滑りにくく、つまづきにくい床材を使用する。
 ・ カーペット等は毛足の短いものを使用。

◆ 多くの電気製品を使用する居間では、電気製品のコードは、
  つまづきなどの、原因になるので、コンセントを多めに設ける。

   (ただし、電気の容量に気を付ける)
 ・ 高齢者や車いすを使用する人は、コンセントを高い位置(床から40cm程度)に、
   設置すると使いやすい。

◆ 畳コーナーは、高さを車いすの座面に合わせることで、利用しやすくなる。

◆ 食卓、テーブルは、車いすでも使用できる高さのものが良い。

機能的で、安全なキッチン!

◆ 水洗金具は安全に湯温調節できるものが良い。
 ・ 水洗金具等は実際に使いやすいかどうか、位置、操作性を体験してみると良い。

◆ 調理台、戸棚の高さは、使用する人の身体寸法、機能にあったものにする。
 ・ 調理台は車いすや、いすに座って使用できるよう、カウンター式で、
   下部に空スペースがあるものが良い。
 ・ 戸棚は、自分で使える範囲と、人にとってもらう範囲を分けて考えると良い。

◆ 安全で操作の簡単な器具を使用する。
 ・ コンロには、ガス式、電気式、電磁式等があり、使い勝手、安全性を考慮して
   設置する。(使い慣れたものの方が安全な場合がある。)
 ・ 機器(照明、換気扇等)のスイッチは、使いやすい位置に設置する。

◆ 足元に、暖房器具を設置すると良い。

◆ 床の仕上げは、濡れても滑りにくいものとする。

◆ ガス器具を使用する場合は、ガス漏れ警報機等を設置する。