介護予防って?

介護予防ってどんなこと?

あなたはご自身の健康のために、
何か日頃から取り組んでいること、気をつけていることはありますか?
毎朝のウォーキングを欠かさない方、
和食中心の食生活にして栄養バランスに気を配っているという方、
それぞれの工夫で、ご自身やご家族の健康を守っておられることと思います。
誰もが皆、「ずっと自分らしい生活を送りたい」
「できれば、介護を必要とする状態になりたくない」と考えています。

しかし、筋力の低下や、これにともなう、転倒や骨折、
高血圧、糖尿病といった生活習慣が原因の、脳卒中や心疾患といったもの、
がん、認知症など、いわゆる「老化による虚弱」のものなど、
歳とともに、これらの病気と向き合わねばならないのもこれまた現実です。

高齢者が、いつまでも健やかな心身を保つためには…
あるいは失われつつある健康を少しでも取り戻すためには…
普段から、日常生活の習慣や、気の持ち方を工夫する必要があります。
普段のそんな工夫や取り組みを『介護予防』と呼びます。

高齢社会が急速に進んでいく中、要介護者、とりわけ介護保険制度下において、
「要支援」や「要介護1」の高齢者の数が、年々急速に市増加してきています。
このような軽度の要介護者の身体機能を改善させる、
または要介護状態を進行させないようにするため、
特に市区町村における『介護予防』への取り組みが今、進められています。

※ 最近、民芸博物館などで昔の生活を想いだす「回想」が、
介護予防に良い効果をもたらすと言われはじめています。

病気予防」と「老化予防」!

『介護予防』が大切!といっても、一体どんなことをすればよいのでしょうか?
介護が必要な状態となる主な原因は何かというと、
脳血管疾患(脳卒中)などの「生活習慣病」と呼ばれる病気の他に、
高齢による衰弱や転倒・骨折など「老年症候群」と呼ばれる老化現象もあるのです。
高齢期をいつまでも元気で活動し続けるためには、
生活習慣病と老年症候群の両方の予防が必要になってきます。
65歳以上の方が介護を必要とする状態に至る原因としては、
生活習慣病である脳血管疾患が最も多いのですが、
「高齢による衰弱」「転倒・骨折」「関節疾患」といった筋骨格系の老化が、
40%を占めていることは注意すべきことです。

介護を必要とする状態に至る2大原因は「脳血管疾患(脳卒中)」と、
「骨粗鬆症のような(筋骨格系の)老化現象」です。

「介護予防」の取り組みとは?

それではどんなことに気をつければよいのでしょうか?
食事など、これまで生活習慣病予防には気をつけてきたと思います。
それと同じように骨粗鬆症にならないように気をつけることも効果的です。
高齢期に入ってからは、危険な老化のサインをいち早く発見し、
適切な対処を行うことで、心身の老化を改善していくことが十分可能です。
いま身体が衰弱している状態だとしても、日々のトレーニングや、
バランスのよい食事などによって元気を取り戻すこともできるのです。

歳だから…と、あきらめない!

歳をとって心身機能が低下すると、
「もう歳だから仕方がない」と考えてしまいがちです。
まわりの人も「お年寄りは安静にしているのが良いのだ」と考えて、
すぐに車いすの使用や訪問介護での家事代行などによって、
お年寄りに過度の安静を提供してしまうケースがよくみられます。
廃用症候群という言葉は、使わないと身体がなまってしまうことです。
屈強な宇宙飛行士でも1ヶ月も無重力空間にいれば歩けなくなってしまいます。
それと同じことが高齢期の身体に起こっているのです。

過度に安静な状態は、身の回りのことや家事、外出など、
体や頭を使う機会を奪ってしまいます。
体を使わないと筋力や骨が弱くなり、関節も動きにくくなります。
頭を使わないと、何かをしようとする意欲がなくなり、
脳への刺激も少なくなって認知症が進行してしまいます。

“ 歳だから…と、あきらめない!”を合言葉に、
体と頭の老化を予防する、『介護予防』に取り組むことで、
心身の健康を維持し続けて、人生の円熟期ともいえる高齢期を、
活き活きと過ごすことができれば、年齢を重ねることも楽しくなります。