寝たきり予防 !

≪ 寝たきりにならないために!≫

人は誰でも、自分の人生を充実したものであったと想いながら、
最期を迎えたいのではないでしょうか。
お年寄りが最後まで充実した人生を送るためには、
持てる力を最大限に生かし、寝たきりを予防することが大切です。
寝たきりになる原因は、さまざまですが、一度ベッドに横たわれば…

 ・1週間寝込むと、筋肉の20%が衰弱する。
 ・3週間寝込むと、筋肉の60%が衰弱する。
 ・1週間で衰弱した筋肉は、
  1ヶ月のリハビリでやっと回復する。


やはりこれは衝撃の事実でしょう。
現在全国で寝たきりの生活を送っている人は、
100万人にも上ると、いわれています。
お年寄りが心身ともに健康的で生き生きとした、老後を送るために、
家族ぐるみ、地域ぐるみで、寝たきり予防に取り組みましょう。
また、一度は寝たきりになっても、人生の価値を見失うことのない、
生活が送れるよう、前向きな姿勢で復帰を目指しましょう。
≪ 寝たきりの原因とは?≫

寝たきりになるきっかけとして考えられるのは、

   ・風邪をひいて寝込んでしまう。
   ・体の麻痺。
   ・骨折のため動けない。
   ・関節痛や腰痛。
   ・治療のため長期間寝込む。

このように、病気や障害によっては、ベッドの上に寝てばかりいると、
寝たきりになることがあります。
上記であげた寝たきりの原因はしかたのないことです。
しかし、本当は寝たきりの必要が無いのに、周囲の都合で寝かさ状態に、
なっているお年寄りが増えているのは、大きな問題です。
寝かせておく方が、本人も楽だし、介護する側も手がかからなくて楽と、
錯覚しがちですが、実は、寝かせきりにすることによって、
いろいろな病気、肺炎、床づれ、認知症などを併発することが、
知られています。
寝たきりは病気や障害が原因なのではなく、その後の過ごし方や、
介護に問題があって起こることが多く、早くベッドから起きるなどの、
努力が必要です。

≪ 寝たきりのきっかけとなる要因を防止しましょう!≫

寝たきりを防ぐためには、要介護者の健康維持がもっとも大切です。
骨折や脳卒中などの原因だけではなく、風邪などのちょっとした、
原因からでも高齢者の場合、寝込んでしまうことがあります。

生活習慣病の予防!

寝たきりの引き金となる高血圧、動脈硬化、糖尿病などは、
生活習慣病と呼ばれるものです。
塩分・動物性脂肪の摂り過ぎに注意し、魚類・植物性脂肪・
食物繊維を多く取り入れた食生活を心がけましょう。
ウォーキングやラジオ体操などの有酸素運動は、生活習慣病の、
予防にもなります。
また、生活習慣だけでなく、定期健診を欠かさず受診し、
体の変化を見逃さないように務めることが大切です。

骨折の予防!

高齢者の骨折は、転倒によるものの確立が高くなります。
まず、転倒しないように注意することが必要です。
また、カルシウムやビタミンなどの骨を作る要素を、
食事で摂取することも併せて必要なことです。
同時に、骨に対して適度な刺激を与える運動も欠かせません。
食事と運動によって骨粗しょう症の予防を図ることができます。

≪ 寝たきりを予防する介護のポイント!≫

できるだけ外出を心がけましょう!

家に閉じこもっていては、筋力など運動能力が衰えるだけでなく、
精神的にもふさぎがちになります。
外出は部屋の中と違い、変化、刺激がたくさんあります。
高齢者には、この刺激が大切なのです。
外出をして心身ともにリフレッシュして脳に刺激を与えましょう。
しかし、お年寄りを外に連れ出すのは大変です。

特に、閉じこもり症候群の傾向のある高齢者はなおさらです。
外に出ないお年寄りは、外に出るのが面倒なだけでなく、
外出に不安を感じている場合もあるのです。
不安を抱えたお年寄りの場合は、家族で外出するのがよいでしょう。
花見や紅葉など、お年寄りに季節を感じさせる外出がおすすめです。

また、高齢者仲間が多数いるデイサービスなどを、
利用することも効果的す。
同じ時代を生きた世代であるため、話がはずむと思います。
家族とはなかなかできない昔話などを、
気軽にできる友人を、見つけてあげることも介護の大切な要素です。

同世代の方が多いデイサービスに行き始めて、
お洒落に気を配りはじめるなど日常生活に変化が見られる高齢者方も、
多数いらっしゃいます。

寝・食の分離で生活にメリハリを!

寝る場所と食事を取る場所の区別がつかない生活パターンは、
外へ出る意欲を低下させ、閉じこもりから寝込み、
ひいては寝たきりへとつながって行きます。
身体に障害が残っているからといって、一日中、寝間着のままでいたり、
寝床で食事をとったりすることが当たり前の習慣になってしまいますと、
生活のリズムにメリハリがなくなってしまいます。

また、身だしなみを整えることは、外出の予定がなくても、
気分の転換になったり、他人に良い印象を与えることで、
自分に自信が持てるなど、活動的な生活への動機づけとなります。

身だしなみの第一歩は“ 清潔 ”です。
皮膚、口腔、頭髪、衣服などを常に清潔に保つことは、
臭気を防ぐとともに、感染症の予防にとっても大切です。

本人の自立心を尊重しましょう

「手は出しすぎず!目は離さず!」が介護の基本です!
従来、我が国では、高齢者にはできるだけ負担をかけさせない、
と言う考え方がありましたが、このようなことは、
むしろ高齢者の運動機能を低下させ、行動力の減退を招き、
寝たきりのきっかけを作ることにもなり兼ねません。
時間がかかっても、自分でできることは、自分で実行するよう、
周囲が配慮し、高齢者が自力で実行する、という気持ちを、
持ち続けられるよう支援して、心身の機能の低下を招かないように、
することが大切です。

また、安易なオムツの使用は、自尊心を傷つけることで生活意欲を奪い、
社交性を低下させ、結果として寝たきりに陥りやすくなりがちです。
排泄も可能な限り自力ですることを心がけましょう。

リハビリテーションの大切さを認識!

我が国では、脳卒中の発作が起きた場合、静養第一が治療の基本と、
考えられてきました。
そのため、脳卒中のリハビリテーションの開始時期が、
発作後、何ヶ月も経てからと言うことが普通でした。
しかしながら、リハビリテーション医学の進歩により、
早く始めれば始めるほど、機能の回復が見込まれるということが
明らかになってきました。

特に、意識がはっきりしていて全身状態が良ければ、
脳卒中の発作直後、遅くとも一週間以内にはリハビリテーションを、
開始すべきだとさえいわれています。
病気やケガの回復具合を無視して、無理はいけませんが、
できるだけ、早い時期に寝床から、離れさせる介護努力を家族でしましょう。

生活環境を整えましょう!

高齢者は、たとえ麻痺などがなくとも、筋力の低下、平衡機能や、
目・耳の衰えなどからも転びやすくなっています。
そのため、若い人には何でもない家の中の段差でも、
高齢者にとっては、障害物となって立ちはだかります。
自宅内でも廊下、浴室、寝室、トイレ、階段などでは、
しばしば転倒事故が起こります。

それに骨粗しょう症を合併していると、ちょっと転んだだけで骨折し、
しかも骨折が直りにくいため、寝たきりになりがちです。
転倒事故を防ぐために、手すりや滑り止めをつけ、段差をなくし、
照明を明るくするなどの住まいの改善が必要となってきます。
また、日常生活に役立つ入浴椅子、ポータブルトイレ、ベッドなど、
さまざまな機器が開発されています。
介護保険の適用になっているものも多くありますので、
大いに活用しましょう。