脳と認知症 !

 ≪ 脳と認知症の関係!≫

脳の仕組みと3つの働き!

脳は大きく分けて、3つの分野で成り立っています。

その一つは< 脳幹(のうかん)>と言われ、呼吸や体温の調節といった、
生存のための基本的な働きをしています。

二つ目は、< 大脳皮質(だいのうひしつ)>で、
見る、聞く、触れるなどの五感、言葉や記憶思考などの、
高度な思考を主とした働きを果たしています。

三つ目は、一時的な記憶や感情を司る、
< 海馬(かいば)>と言われる部分です。

この3つの脳は、互いに密接に響き合い協力し合っています。
新しい記憶は、一旦、一時的に<海馬>に保存され、
そして次に<大脳皮質>に、古い記憶として保存されていきます。

海馬のダメージが原因!?

認知症で最初にダメージを受けるのが、この<海馬>です。
この<海馬>が正常に機能しなくなると、新しいことが覚えられない、
昔のことは良く覚えているのに、今朝の食事ことも忘れてしまう!
といった症状は<海馬>の異常な状態が主な原因と考えられています。

<海馬>の異常には、何らかの原因で支障をきたす突発的な異常と、
五感の自然老化による異常があると言われています。
五感の中でも、特に<聴覚の自然老化>による影響が大きい!との、
研究結果には、非常に興味が湧く視点でもあります。

<今、言ったことをすぐ忘れる!>といった高齢者特有の初期の症状は、
この聴覚の自然老化が徐々に進行して行き、次第に<海馬>への刺激が減り、
その結果起こる症状ではないかと言われています。
「最近、耳が遠くなって…」といったいわゆる高齢者特有の現象です。

聴覚の自然老化を防ぐには…?

それには、2つあって、一つは【高周波数域】の高音を自然に聴くことが、
耳の老化防止には効果的と考えられています。
その【高周波数域】の音とは、どんな音なのか?と言いますと…
小鳥のさえずり、小川の流れる音、滝の音や木々の葉が擦りあう音など、
自然界に存在する音です。

自然の中に出かけるということは、単なる良い空気を吸うばかりではなく、
五感を刺激するという点で効果でもあるのです。
自身の、聴覚の老化防止のためにも普段からできるだけ、
自然の中には積極的に出かけるように心がけましょう♪

そして、もう一つは、以外にも全国津々浦々にある【カラオケ】です。
歌を歌うということは、歌詞、曲(音)による左脳、右脳の同時作用で、
<海馬>に良い刺激を与えるようです。

しかし、曲目は何でもいいかというとそうではなく、
歌詞から情景を鮮明にイメージできる曲が、より効果的とされています。
歌いながら自分の人生とイメージをダブらせている瞬間が、
脳波が一番活発に活動しているというデータも出ています。

つまり、認知症の方の多感な青春時代に流行った歌が、
本人にとって脳の活性化に最も効果的に作用するという研究結果が出ています。
80歳代の認知症の方が、遠い昔の歌を口ずさんだという事例もあります。
このような観点から認知症を捉えると、要介護者の年代によって、
認知症への介護手段は、時代と共に変わっていくということが言えます。

右脳を意識的に刺激する!

五感から入る、情報の強弱がポイント!
正常な状態の<海馬>に与える情報の刺激(インパクト)が、
強ければ強いほど<大脳皮質>に記録される度合いが高いと言えます。
つまり、いつまでも忘れられない記憶として残ると言うことです。
しかし日々の、単調な同じ生活行動パターンの繰り返しだけでは、
<海馬>を刺激していることにはなりません。
常に新しいことをこなす右脳を、意識的に刺激することが効果的なのです。