食事のお世話

お年寄りの生活の中で、家族そろっての会話や旬の食材に、
季節を感じたりするなど、食事は大きな楽しみのひとつです。

歳をとると、噛んだり飲み込んだりする力が衰えるうえ、
内臓も弱くなるため、若い人と同じように栄養を補給することは、
難しくなってきます。

しかし健康維持のためには、しっかりと食事をとることが必要です。

お年寄りができるだけ自分で、美味しく、楽しく食事ができるための
食事のお世話ポイントをご紹介します。

食事のお世話のポイント!

◎ 介助する人の目の高さは、要介護者と同じ高さに保ち、
  正面ではなく、横に座りましょう。

◎ 片マヒがある場合は、マヒの無い側に座って介助します。

◎ 食事の前に一皿ずつ見せて、献立の説明をします。

◎ 1回に口に入れる量はスプーン1杯くらいが目安で、
  飲み込んだことを確認してから、次の分を口に入れます。

◎ 一度に口に詰め込もうとするときは、
  ゆっくり食べるように、うながしましょう。

◎ スプーンを、口の奥まで入れすぎないようにして、
  吐き気や誤嚥(ごえん)を招かないように注意しましょう。

◎ 口の中に食べ物が残っていると、
  のど詰まりや口臭の原因にもなります。

◎ 食事の後は、お茶などで口の中をきれいにしておきましょう。

食事トラブル対処方法!

◎ 食欲がないときは…?

  本人の好物を用意するのが一番の食欲増進法です。
  香辛料・レモンなどの酸味を利用するのも効果的です。
  口の中がネバついたり、舌が白くなっているときは、冷ました番茶で、
  うがいをすれば、スッキリして食が進むことがあります。

◎ 飲み込みが悪いときは…?

  飲み込むことを忘れているなど場合は、
  介護者が「ゴックンして」と声をかけたり、実際に飲み込んでみせます。

◎ のどに食べ物が詰まったときは…?

  詰まっているものを手で引っ張り出したり、指をのどに差しいれて、
  嘔吐反射を起こさせます。

  また、前かがみに倒して背中を強く叩いたり、後ろから抱きかかえて、
  みぞおちのあたりで両手を結び、胃袋のあたりをギュッと締めて、
  上に突き上げる方法もあります。

◎ 餅がのどに詰まったときは…?

  入れ歯に、貼りついていることが多いので、まず入れ歯を外します。
  それでも取れない時は、最終手段として、
  掃除機の吸い取り口をのどの奥に入れ、吸い取ります。
  のどに詰めやすい傾向の人は、あらかじめ、
  掃除機の先に取り付ける吸引口を用意しておく方が良いでしょう。