介護用語辞典

「あ」行

◆ アルツハイマー型認知症

記憶喪失や性格の変化、判断力の低下、見当識障害などを伴う病気で、原因は脳の側頭や前頭葉が萎縮して起こります。

40歳代後半〜60歳代前半に発症する事が多く、特にアルツハイマー型老年認知症は、高齢期に発症し、徐々に重度の認知症に進行する可能性が高いです。

◆ アロマセラピー(aroma therapy)

お香を焚いたり、花から抽出したオイルを入れたお風呂に入り、草木や花、果物の香りで心身を癒す治療法のことです。

◆ 移乗(いじょう)

ベッドから車イス、車イスからイスや床などへ移る一連の動作を、「移乗する」と言い、移乗には介助が必要な場合もあります。

◆ 胃ろう

腹壁(おなか)から管を胃に通し、栄養物を直接注入する栄養療法のことで、病気や障害で口から栄養が摂れない人のための治療方法です。

◆ インフォームド・コンセント(informed consent)

患者の治療や介護方法などを医師が一方的に決めるのではなく、本人やその家族に、病名や病状、診療の目的など説明を十分に行い、同意を得た上で治療・介護を行うこと。

◆ うつ病

集中力の低下や意欲の減退、食欲不振、不眠などが続き、憂鬱感や悲哀感などを感じる、感情性精神障害のこと言います。

また家族を介護するうちにストレスを感じ、発症する「介護うつ」もあり、介護者の4人に1人がこの状態にあるとも言われています。

◆ 遠距離介護

離れたところに住む子世代が、介護者が身近にいない場合に、遠い実家などに通って介護を行うこと。

◆ 嚥下(えんげ)

口に入れた食べ物や飲み物を、良く咀嚼(そしゃく)し、のど、食道から胃に送り込むことです。

◆ オストメイト(ostomate)

腹部に排泄のための孔を開けている人のことを言い、膀胱がんや直腸がんなどが原因で、排泄機能に障害がある場合が多いようです。

◆ 音楽療法

音楽を媒介として、心身に失調や障害を持つ人を対象に、音楽が持つ生理的、心理的、社会的な働きの効果を、心身の回復や心身の障害の回復、治療に活用する療法。

認知症や自閉症、精神的ダメージを負った人たちに、音楽を通して心理療法を行う認定資格を持った専門家を、音楽療法士と呼びます。

「か」行

◆ 介護

家事、社会活動、健康管理など、日常生活の動作を自力で行うことが難しくなった高齢者や心身に障害を持った人を、介助、支援することです。

◆ 介護サービス計画

◆ 介護支援専門員

◆ 介護付き有料老人ホーム

介護や食事等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設です。

介護保険制度による介護サービスは、施設自らが介護保険の事業者(特定施設入所者生活介護)としての指定を受けtて提供します。

介護が必要になった場合、施設自らが提供する介護サービス等を、利用しながら当該施設の居室での生活を継続することが可能です。

◆ 介護度

介護保険制度における要介護認定の申請者に対して、一次判定・二次判定を通して決定される介護状態の度合いです。

平成18年4月の介護保険一部改正に伴って要介護区分が変更され、現在は自立、要支援1・要支援2、要介護度1〜5で判定されます。

要介護に認定された場合は、それぞれの介護度に合ったサービスが提供されます。認定結果に不服がある場合は、結果通知後60日以内なら、都道府県の「介護保険審査会」に不服申し立てをすることができます。

◆ 介護保険

介護が必要な高齢者に、介護サービスを円滑に行なうために、2000年に定められた強制加入保険。

65歳以上は第一号被保険者、40歳〜64歳までで、医療保険に加入している人は第二号被保険者となって、保険料を負担し、介護が必要となったときに介護度を認定、費用の一部を支払って、介護サービスを利用することができる制度。

◆ 介護保険施設

介護保険法で定めた施設サービスを提供する施設のことです。

介護老人福祉施設(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護療養型医療施設の3種類があります。

都道府県知事の指定や許可が必要で、入所できるのは要介護度が1以上の人に限られます。

◆ 介護予防

要介護の状態の進行を抑えたり、要介護の予防をすること。

◆ 介護療養型医療施設

急性疾患にかかった人がリハビリなどで長期の療養が必要なときに入所する施設です。

医師の管理のもと機能訓練、介護サービスや看護が受けられます。

◆ 介護老人福祉施設

通称「老健」と呼ばれ、比較的症状が安定した要介護者の施設で、 病院と施設への中間的な施設として位置付けられ、自立に向け、自宅での生活と医師の管理のもと機能訓練や介護を受けます。

3ヶ月ごとに、在宅復帰できるかどうかの入退所判定会が開かれます。

◆ 介助

利用者の自立支援を目的としたサービスで、利用者の一つひとつの行為への部分的な手助けです。

◆ 階段昇降機

階段の昇り降りが困難な人のための移動機器です。壁に設置したレールの上を、イスに腰かけたまま昇り降りできます。

◆ 学習療法

対象者とスタッフがコミュニケーションを図りながら、音読と計算を中心とする教材を用いた学習を行うことにより、対象者の認知機能やコミュニケーション機能、身辺自立機能などの回復を図る治療法。

◆ 仮性認知症

ノイローゼ、うつ病、ヒステリーなど、認知症のように見える、症状の総称で、認知症と間違われやすいのが特長の症状です。

◆ 看護師

国家資格が必要で、医師の指示の元で診療や治療の補助を行う傍ら、長期の療養では患者の療養のための世話も行う。

◆ カンファレンス

介護サービスの現場では、援助者が集まって要介護者本人の状態や、変化、問題点を検討する会議のことを言います。

医師やケアマネージャー、サービス事業者、ときには要介護本人や、家族が参加することもあります。

◆ 緩和ケア

患者の苦痛を取り除き、QOL(クオリティオブライフ)を高めることを目的としたケアの方法。
末期がん患者などに用います。

◆ 機械浴

重度障害者向きの入浴方法で、寝たきりや車椅子を使用する人が、専用の車イスに乗ったまま入浴できるタイプや、 ストレッチャー(担架)に寝たままで入浴できるものがあります。

◆ きざみ食

疾病や加齢により噛む力や飲み込む力が弱った人に、食べやすいように、細かく刻み食べやすくした食事のことです。

◆ ギャッジベッド

電動または手動で、ベッドの背や膝の上げ下げ、高さ調整などが、可能な介護用のベッドです。

◆ 居宅介護サービス

介護保険の給付対象で、在宅で受けるサービスのこと。

12種類のサービスがあり、大まかに分類すると介護担当者が、利用者の自宅を訪問して行うタイプ、要介護者が、日帰りで施設に出向いて受けるタイプ、施設に短期間入所して受けるタイプなどに分けられます。

◆ 居宅介護支援事業

指定居宅介護支援事業者が、在宅の要介護者・要支援者や家族と、サービス内容を相談のうえ、介護サービス計画(ケアプラン)を、作成し、在宅サービス事業者との連絡調整などを行なうことです。

この業務はケアマネージャーが行います。

◆ 居宅介護住宅改修費

手すりの取り付けなど、在宅介護の安全ために住宅を改修した場合、介護保険から助成される費用のことです。

◆ 居宅介護福祉用具購入費

便座や浴槽など、レンタルに向かない福祉用具を購入した場合、介護保険から助成される費用のことです。

◆ 緊急通報システム

緊急な時に救急車や警備会社へ通報するシステム。
市町村が介護保険外の独自サービスとして行っているケースが多い。

◆ クオリティオブライフ

個人個人の生活や人生への充実度・満足度を、高めるために行う、医療や介護サービスのことで、QOLとも呼びます。

医療においては、苦痛の少ない治療が中心となり、介護では、在宅サービスを中心としたサービスといえます。

◆ グループホーム

要介護1〜5の認定者で、介護スタッフと共に共同生活を営むことに支障のない認知症高齢者を対象とした入居施設のことを言います。
入居者9名を1ユニットとし、殆どの施設規模は2ユニットまでとなっています。
行政の認可が必要で、自由に建設や事業を立ち上げることはできません。

◆ ケア付住宅

主に高齢者を対象とした、住宅とケアサービスを提供する住宅で、日常のケアサービスや、緊急時の医療サービスが提供され、一人暮しの高齢者などが快適に暮らせる設備や施設が整っています。

しかし、介護度が重度になると退去を求められることもあります。

◆ ケアプラン

介護サービスを利用する人に対して、どのような介護サービスをいつ、どれだけ利用するかを決める計画のことで、ケアマネージャーがこれを作成します。

ケアプランを作成することによって、効率的なサービス利用ができるようになります。

◆ ケアマネージャー

医療や保険、福祉の資格業務に5年・900日以上携わったことがある、介護の専門職のひとつで、ケアマネージャーは各市区町村からの 委託を受けて、介護が必要な人のために、介護サービス計画(ケアプラン)を、作成したり、介護に関する相談、市区町村との 連絡調整、保険の給付、管理などを行ないます。

その業務を、ケアマネージメントと言います。

◆ 軽費老人ホーム

家庭環境、住宅事情などにより自宅での生活が困難な高齢者のための、施設で、低料金で入所できる給食サービスのあるA型、自炊が必要なB型、必要に応じて外部の介護サービスを利用する介護利用型(ケアハウス)の3種類があり、要支援、要介護認定に関わらず入所できます。

◆ ケースワーカー(ソーシャルワーカー)

経済的、社会的、心理的な問題に関する相談に応じ、利用者や家族が、自ら考え決定できるように、アドバイスや援助を行なう人のことです。

それらの業務をケースワークと言います。

◆ 健康型有料老人ホーム

食事のサービスが付いた高齢者用の居住施設で、介護が必要となった場合には、契約を解除し退居することが前提になる。

◆ 健康寿命

平均寿命ではなく、健康で活動的に暮らせる期間のことを指します。
健康寿命を如何に延ばすかが課題になっています。

◆ 言語聴覚士

言語、聴覚、発声、発音、認知などの言語や聴覚に障害のある人々の、機能回復、改善を目的として機能訓練を行う国家免許有資格者。

◆ 後期高齢者

75歳以上の高齢者。65〜74歳までを前期高齢者と言います。

◆ 口腔ケア

歯ブラシによるブラッシングや、うがい、ふき取りなどで、口の中を清潔に保つことで虫歯や歯周病の予防、口の中の疾患予防や自浄作用 の向上、細菌感染の予防、正常な味覚を保つなどの効果があります。

◆ 高齢者円滑入居賃貸住宅

※平成23年10月「高齢者の居住の安定確保に関する法律」の改正法が施行されたことにより、当該施設の制度は廃止されました。
→関連情報「サービス付き高齢者向け住宅」

高齢を理由に入居を拒まないことを条件とした賃貸住宅。

貸し主が、高齢者や障害者の自立と社会参加を促進するために、公共的な性格を持つ建物として、高齢者や障害者が円滑に利用できるよう措置を講ずることを目的とした法律のもとに登録されています。

但し、条件はあくまで入居を拒否しないと言うことで、バリアフフリーや介護サービス提供の義務付けなどは有りません。

◆ 高齢者専用賃貸住宅

※平成23年10月「高齢者の居住の安定確保に関する法律」の改正法が施行されたことにより、当該施設の制度は廃止されました。
→関連情報「サービス付き高齢者向け住宅」

高齢者の入居を拒まない高齢者円滑入居賃貸住宅のうち、高齢者を賃借人とする専用の賃貸住宅。

賃貸借契約を結ぶ住宅のみが対象となり、それ以外の、いわゆる利用権等の契約による住まいは登録の対象にはなりません。

◆ 高齢者向け優良賃貸住宅

※平成23年10月「高齢者の居住の安定確保に関する法律」の改正法が施行されたことにより、当該施設の制度は一部の地域を除き廃止されました。
→関連情報「サービス付き高齢者向け住宅」

マンション暮らしをして在宅サービスを受けたい」というニーズに対応したバリアフリー化された賃貸住宅で、外部の在宅サービスを 利用することになっています。

家賃は8万〜12万円。敷金は家賃の3ヶ月分。

高齢者が安全に安心して住み続けることのできる良質な賃貸住宅の供給促進を目的に制定され「高齢者の居住の安定確保に関する法律(平成13年法律第26号)」の規定に基づき供給される賃貸住宅。

入居者には、安否確認、緊急時対応が行われ、低所得者に対しては、収入に応じて家賃補助があります。

◆ 誤嚥(ごえん)

嚥下機能の低下で、食べたり飲んだりしたものが、咽頭や気管に、流れこむ症状を言い、誤嚥性肺炎など重い病気を引き起こす危険があります。

誤嚥の予防方法としては…
 「しっかり目覚めているか確認してから食事にする」
 「食べ物をやわらかくしたり、ペースト状に調理する」
 「飲みこめる量に合わせて一口の量を調整する」
 「背筋を伸ばし、あごを引いて食べる」などがあります。

「さ」行

◆ サービス付き高齢者向け住宅

平成23年10月「高齢者の居住の安定確保に関する法律」の改正法が施行されたことにより、「高齢者円滑入居賃貸住宅」「高齢者専用賃貸住宅」「高齢者向け優良賃貸住宅」制度が廃止され、「サービス付き高齢者向け住宅」制度が創設されました。

居室の広さや設備、バリアフリーといったハード面の条件を備えるとともに、ケアの専門家による安否確認や生活相談サービスを提供することなどにより、高齢者が安心して暮らすことができる住宅です。

◆ 在宅医療

在宅の患者や要援護高齢者などに対して、訪問診療、訪問看護などの医療行為を行なうことです。

服薬指導や栄養指導、リハビリテーションを行なう場合もあります。

◆ 在宅介護

心身の障害や疾病のため、介護が必要な高齢者や障害者などが長年住み慣れた居宅や地域で安心して暮らしていくことができるよう、提供される介護サービス。

◆ 在宅介護支援センター

在宅で介護をしている家族からの相談を受け付ける機関。
要介護認定の申請の代行や市区町村などの各行政機関への連絡、調整を行います。

ソーシャルワーカーと呼ばれる専門の相談員や保健婦、看護婦、介護福祉士などの資格を持つ職員が配置され、24時間体制で相談を受け付けるところもあります。

◆ 在宅看護

自宅で治療・療養を必要とする人を、心身ともにケアしながら支えていくことです。家族での介護だけでなく、訪問医療や訪問看護を受けることが必要です。

◆ 在宅サービス

在宅医療、訪問看護、入浴、給食など、介護が必要な高齢者や障害者に対して在宅で行なう支援サービスのことです。

費用は介護保険から支給されます。住宅改修費や福祉用具購入費なども支給の対象になります。

◆ 作業療法

医師の指示に基づき、身体や精神に障害のある人に手芸や工作などの作業をさせることで、動作能力や社会への適応力を改善、回復、自立生活を促すことを目的とした治療法。

◆ 作業療法士

心身に障害を持つ人が機能回復できるように、訓練・指導を行なうリハビリテーションの専門職です。

厚生労働大臣交付の免許が必要な国家資格です。OTとも言います。

◆ サテライト型デイサービス

利用者の身近にある社会資源(既存施設)を活用して、事業所の職員が、当該既存施設に出向いて通所介護を提供することをいう。

この際、当該既存施設を事業所の一部とみなして設備基準が適用され、基準を満たし指定を受けている場合、当該通所介護は介護保険の給付の対象となります。

出張型デイサービス、巡回型デイサービス、既存施設活用型日帰り介護とも言います。

◆ サテライト型特養

特別養護老人ホームが、その定員の一部を居住地域で、特養の分館(サテライト型居住施設)として整備するもの。

◆ サテライトケア(satellite care)

住みなれた地域で高齢者や障害者を支援するひとつの介護方法です。

特別養護老人ホームが中心となり、小規模の施設(サテライト)をいくつか設け、介護サービスを提供しています。

◆ 自傷他害行為

自分や他人の身体を傷つけたり、器物破損・放火などの害を及ぼす行為のことです。

◆ 施設サービス

特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)、介護老人保健施設、介護療養型医療施設の3つの施設に入所して受けられるサービスです。 

要介護認定者が対象です。

◆ 社会福祉士

社会福祉専門職の国家資格。

身体上や精神上の障害がある人、また環境上の理由によって社会的生活を営むことに支障がある人の福祉に対する相談に応じ、助言、指導、その他の援助を行うための専門的知識と技術を持っている国家免許有資格者。

◆ 若年性アルツハイマー

脳が萎縮することにより、記憶力が低下し、進行すれば生活が、困難となり介護が必要となる病気。

65歳以上になると発病しやすいのだが、最近では65歳以下の、若年性アルツハイマーも増えており、若いほど進行が早くなります。

◆ 住所地特例

65歳以上の第1号被保険者が特別養護老人ホームなどの施設に入所して住所を変更した場合、入所前に住んでいた市区町村が保険料を徴収します。

施設が集中している市区町村に保険料が集中しないようにとられた特別措置です。

◆ 住宅改修費

在宅の要介護者が、自宅で生活しやすいよう住宅を改修する場合に支給される費用です。

要介護・要支援の区分にかかわらず、上限20万円まで支給。
利用者は1割を負担します。

◆ 住宅型有料老人ホーム

食事のサービスが付いた高齢者用の居住施設。

介護が必要になった場合は、訪問介護等の介護サービスを利用しながら当該有料老人ホームの居室での生活を継続することが可能。

◆ 小規模多機能型住宅介護

「通い」「訪問」「泊まり」といった要介護者の様態や希望に応じた機能を 組み合わせて対応ができる施設での介護。

◆ ショートステイ(short stay)

在宅の要介護・要支援者が老人短期入所施設や、特別養護老人ホームなどの福祉施設に一時的に入所し受けるサービスのことです。

短期入所生活介護や短期入所療養介護があります。

◆ 褥瘡(じょくそう)

床ずれのこと。高齢者の場合栄養状態が悪く、皮膚が弱り、それに加え寝たきりになる事で常に同じ箇所が圧迫され続け褥瘡ができると考えられる。

仰向けの状態では、後頭部や肩甲骨、尾てい骨の上部、横向けでは、耳、肩、ひじなどが褥瘡を引き起こしやすい箇所です。

◆ 初老期認知症

老齢に達していない人がかかる認知(痴呆)症。

初老期痴呆、若年性痴呆、非高齢期痴呆、早発性痴呆など様々な呼び方があり、アルツハイマー病、脳血管障害などが原因とされています。

65歳未満の人でも、申請により要介護、要支援の認定を受ければ介護保険の対象となります。

◆ 自立

介護保険の認定調査の結果、介助がなくても自分で動ける状態と判断され、給付の対象になりません。

一般的には、他人の援助を受けないで独立した生活を営むことを言います。

◆ シルバーハウジング

高齢者が地域の中で、自立して安全かつ快適な生活を営むことができるように、設備や構造、運営面で配慮された公的賃貸住宅で、入居対象は60歳以上の単身者・夫婦です。

◆ 身体介護

入浴、排泄、着替えなど、直接要介護者の身体にふれて行なう介護のことです。訪問介護など、事業者が提供する介護援助サービスもあります。

◆ ストーマ(stoma)

人工肛門、人工膀胱の排泄口の呼び名です。ストマとも呼ばれます。

痛みを感じないので、使用者は傷つかないように取扱いに注意する必要があります。

◆ ストレッチャー(stretcher)

担架のことで、病気やケガ、高齢で動けない人を搬送するための器具。

寝かせた状態で移動で、高さ、背上げ調節・折りたたみ調節を備えたタイプや、点滴器具・酸素ボンベなどの医療機器を備えられるものなどがあります。

◆ スロープ

段差のある階段ではなく、なだらかな勾配で、車いすで利用可能な通路のことです。

バリアフリー対策のひとつとして、さまざまな施設や建物で広がっています。

◆ 生活援助

掃除、洗濯、買物、料理など家事一般を援助する、ホームヘルパーの重要業務のひとつで、在宅の高齢者の日常生活を援助します。

◆ 清拭(せいしき)

入浴できない人のために、温かく蒸したタオルで身体を拭くことで、清潔感を保ち、清涼感と共に、血行を促進し床ずれ防止にも役立ちます。

◆ 成年後見制度

認知症などで物事を判断する能力が低下、あるいは能力が失われた高齢者の法律上の権利を守り、意志を代弁するために援助者(成年後見人という)をつける制度。

成年後見人は、利用者の人権や財産権、公民権などの権利が奪われることがないように、様々な法律行為や財産の管理を代行する権限を持っています。

家庭裁判所が選任する「法定後見人」と、本人が選ぶ「任意後見人」があります。

◆ 全介助(ぜんかいじょ)

食事、排泄、入浴や移動などの日常生活が困難な重度・最重度の要介護人のために、生活全般の動作を援助者が助けることで、全面的に介助が必要な状態を言います。

◆ 前期高齢者

65歳から69歳までの高齢者を指します。

70歳以上になると後期高齢者医療制度が適用され「高齢受給証」が交付されます。

◆ ソーシャルワーカー(social worker)

社会福祉や医療の第一線で様々な社会生活上の問題を抱える人々からの相談を受け、必要な助言や援助を行います。

要介護認定の調査を担当する場合も多く、一般的にはケースワーカーと呼ばれることが多いです。

国家資格の専門職では、社会福祉士と精神保健福祉士があります。

「た」行

◆ ターミナルケア(terminal care)

「死」が避けられない状態で治療の効果が望めない患者に行なう治療のことです。

主に身体的な痛みの苦痛を取り除き、本人の希望を尊重して、死への恐怖を緩和心理面のケアも行ないます。終末期医療とも言います。

ターミナルケア専門の医療機関としては、ホスピスが知られています。

◆ 体験入居

老人ホームなどへ、一日あるいは数日間入居し、施設の条件や雰囲気など実際の生活を体験して、今後そのホームへ入所するか否かを決定します。

◆ 短期入所生活介護

要支援、要介護者が食事や入浴などの介護やリハビリテーションを受けるために、特別養護老人ホームや老人短期入所施設に短期間入所することです。

ショートステイとも言い、介護保険の給付対象となる居宅サービスのひとつです。

◆ 短期入所療養介護

介護保険法における居宅介護のひとつ。

要支援、要介護者が介護老人保険施設、介護療養型医療施設、療養型病床群を有する医療機関に短期間入所し、必要な医療、機能訓練、日常生活上の世話などを受けるサービスです。

医療施設のショートステイとも呼ばれてます。

◆ 地域包括支援センター

都道府県による指定を受けて、実際に介護保険に伴う支援を行う事業者。

現在この事業を担っているのは自治体、医療法人、社会福祉法人、NPO法人、民間会社などです。

この指定を受けるには、人員や運営、施設面の基準をクリアすることが条件です。

◆ 地域密着型介護サービス

地元で利用できるように設置された介護サービス。

 1:認知症対応型通所介護
 2:認知症対応型共同生活介護
 3:小規模多機能型居宅介護
 4:認知症対応型共同生活介護
 5:夜間対応型訪問介護
 6:地域密着型介護老人福祉施設入居者生活介護

以上の6種類があります。
2006年4月の介護保険法の一部改正から施行。

◆ 通所介護

一般的に「デイサービス」と呼ばれ、在宅で介護を受けている人が、日帰りで施設サービスを利用すること。

行き帰りの送迎や食事、入浴、レクレーションや機能訓練を受けることもできます。

◆ 通所リハビリテーション

デイケアともいい、在宅で介護を受けている人が、日帰りで施設を訪れ、リハビリテーションを受けること。

主治医の判断に基づいて理学・作業療法士などが共同で、リハビリ利用計画を立て、本人や家族の了承のもとに実施します。

料金は本人の要介護度や利用時間、食事や送迎など個別のサービスごとに異なります。

◆ 適合高齢者専用賃貸住宅

高齢者の入居を拒まない「高齢者円滑入居賃貸住宅」のうち、もっぱら賃借人を高齢者をに絞った賃貸住宅を言います。

◆ 特定施設

都道府県により、特定施設入居者生活介護サービスの指定を受けた有料老人ホームや軽費老人ホーム(ケアハウス)利用者は、特定施設入所者生活介護として、居宅サービスの給付対象になります。

◆ 特定施設入居者生活介護

有料老人ホームやケアハウスに入所している人対象のサービスで、そこを住居とし様々な在宅介護サービスが受けられます。

各施設は、利用者一人ひとりに見合った特定施設サービス計画という利用計画を立てサービスを提供します。

◆ 特別養護老人ホーム(特養)

「介護老人福祉施設」とも呼ばれ、常に介護を必要とする要介護度1以上の人が入所する施設。

かかる費用は平均、月5万4000円と安価だが、入所待ち期間が、2〜3年で、主に相部屋(現在は個室化が進んでいる)が主の入所生活となります。

◆ 独居老人

一人で暮らす高齢者のことです。

65歳以上の高齢者がいる世帯の23%が独居老人世帯です。
(平成21年)

「な」行

◆ 日常生活動作(ADL)

人間が生活する上で必要な、食事や排泄、睡眠の基本動作。

◆ 認知症

以前は痴呆症と呼ばれていたが、脳や身体の疾患により、記憶、認識、判断、学習などの知的機能が低下し、自立した生活に支障が生じる状態を指します。

認知症をきたす疾患としては、アルツハイマー型が40数パーセントと最も多く、これに脳血管性型が30数パーセントで、この二つをあわせて、認知症の80% を占めています。

認知症の約10%に、ホルモン異常やうつ病、中毒、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫といった早期に治療すれば治る可能性のある可逆性のものが含まれています。

◆ 認知対応型共同生活介護(グループホーム)

比較的安定状態にある認知症の要介護者が、5〜9人の少人数の家庭的な環境のもとで共同生活を送る、認知症高齢者のためのグループホーム。

食事、排泄、入浴など日常生活上の世話や、機能訓練、療養上の世話を行います。

「は」行

◆ 徘徊

認知症(痴呆)のひとつとして現れることがある。
目的や目標、自覚しているか否かも、はっきりしないまま、動き回る行為。

◆ バリアフリー(barrier-free)

住宅、公共施設などの段差をなくし、エレベータを設置するなどして高齢者や障害者が、生活しやすいよう、容易に動ける環境作ること。

また高齢者や障害者への偏見をなくすという意味も含まれてきています。

◆ 被保険者

保険に加入している個人で保険料を支払い、保険事故が生じた場合に保険給付を受けることのできる者です。

介護保険では、65歳以上の第1号被保険者と、40歳以上65歳未満の第2号被保険者があります。

◆ 訪問介護

ホームヘルパーが介護を受ける人の自宅を訪れて、日常生活のサポートをするサービス。

◆ 訪問看護

在宅で介護を受けつつ病気療養を必要とする人に対し、主治医の指示に基づき看護師、理学療法士などの専門職を派遣し、診療の補助を行うこと。

◆ 訪問入浴介護

在宅にて介護を受けている人が、身体的に自分で入浴ができない場合に受けるサービス。

巡回入浴車で各家庭を訪問し入浴介助を行います。

◆ 訪問薬剤管理指導

利用者の自宅を薬剤師が訪問し、薬剤の服用指導を行なったり、適切に保管しているかを、確認することです。

薬剤師が主治医の指示にもとづいて指導します。

◆ 訪問リハビリテーション

在宅介護を受けながら、身体の機能回復のために専門的な訓練を受けること。

◆ ホームヘルパー

訪問介護の際、実際に介護を受ける人の自宅を訪問してサービスを行う人のこと。訪問介護員ともいう。

公的な資格ではないが、サービスを提供する事業者に採用された時と年に1回、介護に必要な専門知識と技能を習得するための研修を、都道府県知事の指定を受けた機関で受ける必要があります。ホームヘルパーの資格はその研修過程ごとに1〜3級まで分かれています。

◆ ホスピス(hospice)

これ以上治療効果が望めず、強い苦痛に苦しむ患者に対して、安らかに死を迎えられよう医師、看護師、カウンセラーなどがチームを組んで、ケアにあたります。

終末期のがん患者に対し心身のサポートを行うプログラム、または施設のことです。

◆ ボラバイト

ボランティアとアルバイトの中間的労働スタイルのこと。

「ま」行

◆ まだら認知症

脳血管性認知症に見られやすい症状。理解力についての障害は激しいが、記憶力は、比較的よく保たれているといった、脳機能が全体的に低下するのではなく、部分的に低下する機能とそうでない機能がある症状。

◆ 看取り

病人のそばにいて世話をする。
また、死期まで見守る。看病する。といった行為。

◆ 見守り介護

介護を受ける人に対して、自立を促すために自分でできる可能性のある部分には、できるだけ手を出さずに、生活上のサポートのみを行うこと。

「や」行

◆ 夜間対応型訪問介護

主に「要介護3」以上の人が、夜間の定期的な巡回訪問介護サービスと、通報に応じ、随時来てもらうサービスを組み合わせて利用する訪問介護サービスのこと。

◆ 有料老人ホーム

常時10人以上の老人を入所させ、食事の提供その他日常生活上必要な便宜を供与することを目的とする施設で、健康な高齢者から要介護者まで幅広い人が入所しています。

民間事業者が設立・運営しているもので、老人福祉施設ではないものを指します。入所一時金を支払い、終身利用する権利を得られる場合が多いようです。

◆ ユニットケア(unit care)

10人以下の単位(ユニット)を組み、福祉施設などでケアを行なう方式です。

アットホームな雰囲気のなか、一人一人に合ったケアができるところが特長です。

◆ 要介護者

通常、要介護状態にある65歳以上の人(第1号被保険者)をいいます。

40歳〜64歳でも、特定疾病によって要介護状態になった人(第2号被保険者)も含みます。

◆ 要介護状態区分

全面的に、介護が必要な「最重度状態の5」から、部分的に介護が必要な 「最も軽い状態の1」まで、介護の必要な度合いを5段階に分けた区分のことです。この区分によって、介護保険サービスの支給限度額が決まります。

介護保険制度を利用する上での介護度合いを示したもので、要支援を含め7段階の区分に分けられています。
【要支援1】
今は介護の必要はないが、日常生活の家事などに何らかの支援が必要な状態。
【要支援2】
部分的な介護は必要だが、予防を重視したサービスの適切な利用期待できる状態。
【要介護1】
日常生活の家事などを行う能力が低下し、部分的な介護が必要な状態。
【要介護2】
日常生活の食事、排泄、入浴などの動作に、部分的に介護が必要な状態。
【要介護3】
日常生活の食事、排泄、入浴などの動作に、全面的な介護が必要な状態。 
【要介護4】
動作能力が低下し、介護なしでは日常生活を営むことに困難がある状態。
【要介護5】
介護無しに日常生活を行うことが、ほぼ不可能な状態。

◆ 要介護認定

被保険者からの申請に対し、訪問調査の結果と主治医の意見書などを参考に、「介護認定審査会」が下す審査、判定のことで、要支援・要介護度1〜5の判定がされます。

◆ 養護老人ホーム

65歳以上で、経済的に困窮しており、身の回りのことは自分でできる方が入所する施設。

入所の申し込みは個別のホームではなく、各市区町村に申請することになります。

「ら」行

◆ 理学療法

さまざまな運動や体操などの運動療法のほか、マッサージ、温熱などの物理療法で、機能の回復と改善を図る治療法です。

◆ 理学療法士(PT)

物理療法を補助的に用いながら、運動療法と日常生活動作訓練の指導を中心とする職種で、PTとも言われ、医師の指示のもとで理学療法を行う専門職です。

国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けた者が任にあたることができる専門家で、主に身体の物理的な機能の回復、リハビリテーションに関わります。

◆ リバースモーゲージ

高齢者が自宅を担保にして長期間にわたり生活資金を借りること。自己所有の不動産を担保として融資を受けて、死後不動産を売却して返済する、 不動産担保式融資金融商品。

自宅はあるが現金収入のない高齢者にとってメリットはあるが、地価の下落や金利上昇で 担保割れの危険がもあります。

◆ リハビリテーション

失われた身体機能を回復させる訓練で、機能回復訓練とも呼ばれ、理学療法士や作業療法士によって行われる。

◆ 老人介護施設

高齢者を対象とした、介護サービスを提供する施設の総称。

◆ 老人福祉施設

老人福祉法に規定されている以下の7施設の総称。

 @特別養護老人ホーム
 A老人ホーム
 B軽費老人ホーム
 C老人福祉センター
 D老人デイサービスセンター
 E老人短期入所施設
 F老人介護支援センター

◆ 老人保健施設

介護保険法で定められた保健施設。
以前は老人保健法で規定されていました。

◆ 老老介護

家庭の事情などにより高齢者が高齢者の介護をせざるをえない状況のことで、日本のような高齢化社会を形成している国家ではよくみられるケースでです。

高齢の夫婦や親子において妻が夫の介護を、息子が母の介護というケースなど様々なケースがあり、家族が共倒れする危険性や介護疲れによる心中事件もあることから大きな社会問題となっています。

アルファベット

◆ ADL

◆ OT

◆ PT

◆ QOL